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「渓流沿いに滝を2つ見て、温泉で終わる」——計画の段階から、最初から最後まで完璧に見えたコースだった。2023年10月7日、東京都奥多摩エリアの天狗滝・綾滝ルートを歩き、山を越えて秋川渓谷の瀬音の湯へ下りた。
基本情報
- 訪問日: 2023年10月7日(日帰り)
- 場所: 東京都西多摩郡檜原村・あきる野市
- ルート: 千足バス停 → 天狗滝 → 綾滝 → つづら岩 → 富士見台 → 馬頭刈山尾根 → 高明山 → 十里木バス停(瀬音の湯)
- 歩行時間: 約5時間(休憩含む)
- 難易度: 中級(急登あり、道標完備)
- 天気: 快晴(10月上旬)
- 費用目安(1人): 電車+バス往復 約1,500円、温泉 約1,000円、飲食 約1,000円 合計約3,500円
アクセス
起点:千足バス停(武蔵五日市駅から)
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バス: 西東京バス。平日・土休日ともに本数が少ないので、事前に時刻を確認してから出発する。
▼ 武蔵五日市エリアの西東京バス路線図。都民の森・千足・十里木など複数の系統がある 11:02 — バス車内で撮影。系統が多く、行き先を間違えないよう出発前にもう一度確認した

ハイキングスタート:千足バス停
バスを降りると、すぐに道標が立っている。「天狗滝 1.0km / 綾滝 1.7km」——関泉ふれあいの道の入口だ。ここから山道へ入る。
▼ 「関泉ふれあいの道 天狗滝 1.0km・綾滝 1.7km」の道標。千足バス停すぐそばに立っている 12:00 — バス停に着いて早々、この道標を見つけてひと安心。ここから正式にハイキング開始

快晴の青空の下、緑が濃い山並みが迫る。集落の舗装路を少し歩いてから山道へ。
▼ 登山口近くの山道に入ったところ。木立が増え、道幅が細くなる 12:02 — 集落の舗装路から山道へ切り替わる境目。ここから空気が一気にひんやりした

▼ 千足バス停から歩いた最初の区間。舗装路と山の境目。青空が広がっている 12:11 — 歩き出して10分ほど。振り返ると集落と青空のコントラストがきれいだった

▼ 木の根が張り出した山道。足元を注意しながら進む 12:12 — 早くも木の根が張り出す区間。この先の急登を予感させる足元

▼ 渓流沿いの岩と苔。山の湿気が心地よい 12:15 — 沢の音が近づいてきた。歩き始めて15分で早くも渓流の気配

▼ 木漏れ日の中の山道。杉と広葉樹が混在する明るい森 12:18 — 杉の植林と広葉樹が入り混じり、木漏れ日が思ったより明るい

▼ 石と木の根が続く登山道。渓流の音が聞こえる 12:20 — 天狗滝まであと少し。沢音がはっきり大きくなってきた

天狗滝
歩き始めて約20分。「天狗滝」の木製看板が立つ場所に出た。看板の後ろにそびえるのが、今回のルート最初の目的地だ。
▼ 「天狗滝」の木製看板。後ろに白い滝の流れが見える。森の影で看板は暗く浮き立って見える 12:24 — 予告どおり歩き始めて約20分で到着。看板の奥にすでに白い流れが見えている

真下から見上げると、岩肌を2段に落ちる大きな滝だ。岩の表面が白く削られ、両脇に緑の草や苔が貼り付く。音量は思ったより大きく、しぶきを感じる距離まで近づけた。
▼ 天狗滝の全景。2段になって岩を落ちる滝。真上から撮ると流れが一直線に見える 12:21 — 看板から少し進んで正面へ回り込んだアングル。2段の落差がよくわかる

▼ 天狗滝の岩肌と流れ。水しぶきが広がり、滝壺周辺の岩が濡れている 12:27 — 滝壺のすぐそばまで近づいたところ。しぶきが顔にかかる距離だった

綾滝へ
天狗滝を後にして、次の分岐点へ。「天狗滝・千足 0.2km / 綾滝・つづら岩 0.5km」の道標が、次の目的地を指している。
▼ 「天狗滝・千足 0.2km」「綾滝・つづら岩 0.5km」の分岐道標。渓流沿いの岩の多い道 12:34 — 天狗滝から7分ほど歩いた分岐。ここから綾滝までもう一息

杉林の中を急に進む。木の根と岩を踏み越えながら、沢の音を聞きながら歩く。
▼ 杉林の中の急な山道。木の根と岩が入り混じり、足元が入り組んでいる 12:37 — 分岐から3分、早くも足元が荒れてきた。ここからペースが落ちる

さらに進むと、別の分岐が現れる。「つづら岩(馬頭刈山方面)」と「天狗滝・千足」「綾滝(下)」の3方向が示される。
▼ 分岐道標:つづら岩(馬頭刈山方面)0.6km / 天狗滝・千足 1.1km / 綾滝(下)。この先が綾滝への最終区間 12:47 — 3方向の分岐に到着。ここで綾滝方面へ進路を取る

そして——綾滝が現れた。
岩の表面を白い流れが長く落ちる。両脇に鮮やかな緑の苔と植物が貼り付き、岩と水と緑の色のコントラストが美しい。天狗滝より細くて長く、布を垂らしたような優雅な形だ。
▼ 綾滝。岩壁に沿って長く落ちる白い流れ。苔の緑と岩の暗さが対比して美しい 12:48 — 分岐からわずか1分で到着。天狗滝とは対照的な、細く長い流れに息をのんだ

▼ 綾滝の近くに置かれた丸太の椅子。岩と苔に囲まれた静かな滝壺の周辺 12:46 — 滝壺のそばに丸太の椅子を発見。少し腰かけて水音を聞きながら休憩した

▼ 綾滝への最後のアプローチ。渓流沿いの岩がせり出した狭い道 12:45 — 綾滝直前、岩がせり出す狭い道。足場を選びながら慎重に進んだ区間

▼ 綾滝の流れをアップで。苔に覆われた岩の表面を薄く水が流れ落ちる 12:48 — 薄く広がる水の膜を間近で撮影。苔の緑が水越しに透けて見えた

つづら岩・尾根へ
綾滝を過ぎると、道はいよいよ急登になる。つづら岩(馬頭刈山方面)への登り道だ。
▼ 苔むした切り株と杉の細い幹。倒木が多く、台風の影響を感じる植林帯の道 12:54 — 綾滝から6分、折り返して登り返す。倒木の多さに前年の台風の爪痕を感じた

▼ 急な尾根道。岩と土が入り混じり、足場を選びながら登る 12:56 — ここからが本格的な急登。息が上がり始めたタイミング

▼ 広葉樹と杉が混在する山肌の急坂。石ころが多く、足元が不安定な区間 13:09 — 急登に入って13分。石ころで滑りやすく、ここで一度ペースを落とした

▼ つづら岩を過ぎた急登。木の幹に体を預けながら登る苦しい区間 12:56 — つづら岩の分岐を過ぎたあたり。木の幹を頼りに体を引き上げる区間が続いた

関東ふれあいの道・尾根歩き
急登を登り切ると、関東ふれあいの道の主要な道標が現れた。東京都の標識に 「馬頭刈山 2.4km / 十里木 6.5km」 とある。ここから尾根沿いに進んでいく。
▼ 関東ふれあいの道の道標。「大岳山 3.2km 富士見台 0.8km」「馬頭刈山 2.4km 十里木 6.5km」(東京都)。ここが尾根の主要分岐 13:21 — 急登を登り切って主稜線に合流。ようやく「十里木」の文字が道標に現れた

▼ 苔と石の積み上がった山の急坂。長い登りが続く 13:22 — 尾根に出た直後もまだ登りは続く。苔むした石が積み重なる道

▼ 尾根道の途中。木の間から周囲の山が見え始めてきた 13:24 — 木々の間から周囲の稜線がちらちら見え始め、展望への期待が高まった

▼ 険しい尾根の急坂。大きな岩を乗り越えながら進む 13:26 — 大岩をよじ登る場面。両手両足を使う区間で、ここが体力的な山場のひとつ

▼ 尾根の急登が続く区間。気を抜けない道だが、空が近い 13:26 — 直前の岩場からすぐの一枚。振り返らずに一気に登り切った区間

▼ 尾根上の展望が開けた場所。木々の隙間から遠い山並みが見える 13:29 — 岩場を越えた先でようやく視界が開けた。ひと呼吸ついて山並みを眺めた

▼ 尾根付近の急な岩場。大きな岩が積み重なり、両手を使って乗り越える 13:34 — さらに続く岩場。飲み物を一口飲んでから、もうひと踏ん張りした

富士見台付近:絶景の山並み
尾根を歩いて富士見台付近に出ると、視界が一気に開けた。奥多摩・秋川渓谷の山々が重なって連なり、雲との境界が遠く霞んでいる。10月の空気は澄んでいて、山の重なりが幾重にも見えた。
▼ 富士見台付近からの眺め。奥多摩〜秋川エリアの山並みが重なる絶景。青空と白雲のコントラストが美しい 13:45 — 出発から1時間半以上、ようやくこの日いちばんの展望に到着。ここまでの登りが報われる瞬間

▼ 富士見台への最後の登り。木の根が張り出した急坂が続く 13:42 — 絶景の直前、最後の登り。ここを越えれば視界が開けるとわかっていたので足取りが軽くなった

大岳山方面の尾根・高明山へ
富士見台を過ぎ、尾根道を大岳山方面へ歩いていく。道標には「鶴脚山 大岳山 Mt.Tsuruashi Mt.Odake / 泉沢 和田向バス停」と「高明山 馬頭刈山」の分岐が現れた。
▼ 道標:「鶴脚山 大岳山 Mt.Tsuruashi Mt.Odake」「泉沢 和田向バス停」「高明山 馬頭刈山 Mt.Komyo Mt.Mazukari」。ここで瀬音の湯方面へ分岐を選ぶ 14:27 — 富士見台から40分以上尾根を歩いた先の分岐。ここで高明山・馬頭刈山方面へ進路を確定させた

▼ 大岳山方面への尾根。広葉樹の木立が続き、明るい稜線歩きが楽しめる区間 14:00 — 富士見台を過ぎてしばらく、広葉樹主体の明るい稜線に変わった。この日いちばん歩きやすい区間

▼ 尾根道の途中に現れた平坦な区間。しばし歩きやすい道が続く 14:01 — つかの間の平坦区間。息を整えながら少しペースを上げられた

▼ 尾根の岩場を超えたところ。視界が開け、遠くの山が見渡せる 14:09 — 再び現れた岩場を越えた直後。振り返ると歩いてきた尾根が一望できた

▼ 尾根上の細い道。落ち葉が積もり、足音が静かに吸収される 14:29 — 落ち葉が厚く積もった区間。足音がふかふかと吸収されるのが心地よかった

▼ 馬頭刈山方面の分岐付近。広い尾根道に茂った木々が覆いかぶさる 14:21 — 馬頭刈山への分岐が近いエリア。木々のトンネルのような道が続いた

▼ 分岐手前の尾根。遠くの山が木の間から重なって見える 14:29 — 分岐の直前、木の隙間からもう一度遠景を確認できた最後のポイント

▼ 山の尾根道。左右に急な斜面が落ちる稜線歩きが続く 14:40 — 両側が切れ落ちた痩せ尾根。景色は良いが足元への注意が欠かせない区間

▼ 尾根道に続く倒木。台風の爪痕が残る山肌を慎重に通り抜ける 14:36 — 行く手を塞ぐ倒木をまたいで通過。この日何度も見た台風被害の跡のひとつ

杉の植林帯を抜けると、苔むした石積みの上に小さな石碑が立っている。「高明神社跡」 と刻まれている。かつてここに社があったという。周囲は静かで、石積みの台だけが往時の痕跡を残していた。
▼ 「高明神社跡」の石碑。苔むした石積みの上に立つ。深い森の中の静かな史跡 14:51 — 出発から約3時間。誰もいない静かな史跡にたどり着き、少し長めの休憩をとった

▼ 高明神社跡周辺の森。苔むした大木が空に向かってそびえ立つ 14:51 — 石碑のすぐそばで見上げた大木。この一帯だけ空気が違うような静けさだった

下山:馬頭刈山分岐から瀬音の湯へ
高明神社跡を過ぎると、分岐道標が現れた。「馬頭刈山・高明山 / 秋川渓谷瀬音の湯 Seoto-no-yu Spa」——今日の目的地がようやく矢印で示された。
▼ 「馬頭刈山・高明山 Mt.Mazukari / 秋川渓谷瀬音の湯 Seoto-no-yu Spa」の道標。瀬音の湯方面を指す矢印が見える 15:26 — 高明神社跡から35分。ついに「瀬音の湯」の文字が道標に登場し、ゴールが現実味を帯びた

▼ 下山分岐付近の山道。木漏れ日の中、落ち葉が積もる緩やかな下り坂が続く 15:10 — 分岐を過ぎて下山開始。ここまでの登り基調から一転、足取りが軽くなった

▼ 下山途中の開けた場所。遠くに秋川渓谷方面の緑と空が広がる 15:13 — 下山中に開けた一角。これから向かう秋川渓谷の方角を確認できた

▼ 下山道の杉林と広葉樹が混在する区間。道が細くなり、落ち葉で滑りやすい 15:17 — 積もった落ち葉で足元が滑りやすく、下りだからこそ気を抜けない区間

ここから下山道へ。途中、落ちていた適当な木の枝を拾って杖代わりにした。急な下りではこれが地味に役に立つ。
▼ 落ちていた木の枝を杖として使っている。5時間の山歩きの後半、足への負担が増えてきた証拠 15:41 — 膝への負担を感じ始め、手頃な枝を拾って即席の杖に。これが地味に効いた

▼ 下山道の杉林。深い森の中の下り道が続く 15:43 — 杖を得てからペースが安定。杉林の薄暗い下り道を淡々と進んだ

▼ 苔と落ち葉の山道。下りは意外と膝に来る急斜面が多かった 15:46 — 想定より急な下り斜面が続き、この日いちばん膝にきた区間

▼ 下山途中の沢沿い。水の音が近づいてきて、もうすぐ里に出ることを教えてくれる 15:34 — 遠くから沢の音が聞こえ始め、里が近いことを実感した瞬間

▼ 下山ルートの木の橋。沢を渡る小さな橋がかかっている 15:55 — 小さな木橋で沢を渡る。橋を渡ると空気が少し開けた感じがした

▼ 里に近づいた下山道。木々の間から民家の屋根が見えてきた 15:59 — 木々の隙間に民家の屋根が見え、山道の終わりが近いとわかった

やがて十里木バス停の案内掲示板が見えてきた。「こちらから徒歩約8分の十里木バス停から下記のバスもございます」と書かれた案内と、バスの時刻表が貼ってある。
▼ 十里木バス停の案内掲示板。「こちらから徒歩約8分の十里木バス停からバスをご利用ください」という案内と路線図 16:05 — 出発から約4時間、ようやく里に到着。この掲示板を見てひと安心した

瀬音の湯
下山後の目的地、秋川渓谷 瀬音の湯に到着。日帰り温泉施設で、露天風呂から秋川の渓谷が眺められる。5時間歩いた足と体が、ゆっくりと溶けていく感覚があった。
▼ 瀬音の湯の外観と駐車場。秋川渓谷の自然に囲まれた落ち着いた建物 16:51 — 里の道を歩いて到着。想像していたより立派な建物にほっとした

▼ 瀬音の湯のロビー。木材を多用した温かみのある内装 17:18 — 入浴を終えてロビーへ。木の香りの中でようやく足を止められた

入浴後はロビー横の売店でビールを購入。外のテーブルに座って、山と渓谷の方向を眺めながら飲んだ一杯は、5時間のハイキングの全てを報酬に変えてくれるような味がした。
▼ 飲み終わったビールのプラスチックカップ。ハイキング後の一杯がどれほどうまいか、これが語っている 17:01 — 入浴後、待ちきれずに購入した一杯。写真を撮る前に半分近く飲んでしまっていた

▼ 瀬音の湯の休憩スペース。大きな窓の外に秋川渓谷の緑が広がる。ゆったりとした椅子と木の雰囲気 17:14 — 入浴を終えて移動した休憩スペース。窓越しの緑を眺めながら足を休めた

▼ 瀬音の湯の売店コーナー。奥多摩・あきる野の地元産品が並ぶ 17:18 — ロビーの売店を物色。地元産品が多く、お土産選びにも時間を使った

▼ 瀬音の湯のテラスから見た秋川渓谷の緑。入浴後の涼やかな空気が心地よい 17:23 — テラスに出た瞬間の一枚。入浴後の火照った体に外気が気持ちよかった

▼ 外のテーブルにキリン氷結 シチリア産レモンの缶と、コンビニで買ったお菓子。もみじ模様のテーブルが秋らしい 17:32 — 2杯目はレモンサワー系に切り替え。もみじ柄のテーブルが季節を感じさせた

▼ テラスのテーブルに置いたお土産と飲み物。5時間歩いた後のゆっくりした時間 17:26 — お土産をテーブルに広げて眺める、旅の終わりらしいひととき

▼ テラスに並んだ椅子とテーブル。渓谷を眺めながらくつろげる休憩スペース 17:26 — バスの時間まで、このテラスでのんびり渓谷を眺めて過ごした

まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 訪問日 | 2023年10月7日 |
| ルート | 千足バス停 → 天狗滝 → 綾滝 → 尾根 → 高明山 → 十里木 → 瀬音の湯 |
| 歩行時間 | 約5時間 |
| 難易度 | 中級(急登・急下りあり) |
| アクセス | 武蔵五日市駅から西東京バス(千足行き)約30分 |
| ゴール後 | 秋川渓谷 瀬音の湯(日帰り温泉)でゆっくり入浴 |
| 費用目安 | 交通+温泉+飲食 合計約3,500円 |
| ベストシーズン | 10〜11月(紅葉)、4〜5月(新緑) |
| 注意点 | バスの本数が少ない。帰りのバス時間を事前に調べておく |
天狗滝と綾滝は、どちらも個性が違っていて2つセットで見る価値がある。その後の尾根から見えた奥多摩の山並みは、「東京にこんな景色があるのか」と素直に驚いた。そして瀬音の湯の露天風呂——5時間歩いた体には最高すぎた。都内からのアクセスで、これだけの自然を体験できるコースはそう多くない。
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